日本の格差問題情報

日本型の格差問題は世界の中でも特殊な問題

 

日本の格差問題は違った意味で深刻だ

 

アベノミクスによる大胆な金融緩和策により日本経済は、50円もの大幅な円安を実現した。この円安のおかげで、大企業を中心に利益性も大幅に改善して失業率も3%台になってしまった。雇用も以前に比べて圧倒的に増加して日本社会の経済問題はすべて時間が解決するような雰囲気がある。

 

しかし、それは大きな間違いだ。日本型の貧困、格差問題はこれからが本番だ。今の日本経済は、アベノミクスで再分配政策を実行するための体力作りを開始したと思っていれば間違いない。

 

これから、おもいきった税制の改革によって教育や子育て育児に対する再分配を行っていかないと社会が2つに分断してしまうだろう。

 

6対4もしくは、7対3の比率の2極分化

 

世界にはたくさんの国で、貧富の差が存在する。ヨーロッパのような階級社会型の格差、発展途上国のような、独裁者型の格差、アメリカのようなスーパー経営者型の格差など、いろんな種類がある。これは数字で現すと9対1だとか0.3対99.7とかそういう比率の格差だ。

 

つまり、ごく少数と圧倒的多数というそういう類の格差になっている。

 

しかし、日本の場合は全く違う。6対4だと7対3という、世界でも例のない特殊な構造の格差社会が実現してしまったのだ。

 

奨学金問題に見えてくる深刻な貧困化

 

現在の日本の教育問題で1番の問題だと思えるのが奨学金問題だ。驚くことに今の大学生の50%が奨学金を利用している。その奨学金を利用した大学生が卒業して背負うことになる借金の額にまた驚かされる。

 

200万円から300万円の借金が40%、500万円以上が30%、1000万円以上が3%になっている。

 

こんなに借金を抱えたまま、卒業して返済は大丈夫なのかと心配になってしまうが、やはり、返済には、たいへんな苦労がともなっている。

 

親元を離れて一人暮らしになると返済が不可能になってしまうので、無理して親と同居して片道3時間の会社に勤めたりする若い人がいたりする。大学の非常勤講師などもひどい。自分が奨学金の返済に困っているので10の大学の講師を掛け持ちする男性などもいる。

 

ある国立大学の先生は、教授になれたらしいが奨学金の借金が1400万円もあるらしい。信じられないことが、この先進国の日本で起きている。

 

どうやって奨学金を返済すればいいのか?

 

今の日本社会の就職状況を見てみると、大卒の学生が正社員で就職したとしても基本給はよくて20万円くらいだ。これは大企業でも同じだと思う。ここからいろんな社会保障が減らされていく。

 

そうすると、手取りの金額は17万円くらいになる。一人暮らしをすれば、それだけで、経費が13万円くらいかかってしまう。それだと、手もとに残る金額は、4万円くらい。

 

これでは月々の返済額、4万円など不可能だ。こんなことをしていては、若い男性社員などは、仕事に対するストレスなどを発散するお金もなく、精神的にも肉体的にもボロボロにされてしまうだろう。

 

スマートフォンの電子コミックが大人気になっている。これは若手のサラリーマンを中心に人気が爆発している。よく、この電子コミックを見てみると、ほとんどの人気電子コミックが極めて安価で配信されている。同人誌作品の華フック作品などが電子コミックで人気になっているのは、奨学金に苦しめられている男性たちのささやかなストレス解消のツールとなっているからかもしれない。

 

・奨学金の返済問題は女性の方が深刻

 

・非常勤講師の問題点

 

・公務員の正規職員にも拡大する貧困

 

・アメリカの格差社会の問題点